2014年9月3日水曜日

倒錯した夜

 現在ベルリンのホテルにいます。夕食を終えて一息ついているところです。ところで、ホテルのインターネットは256KB/sのやや遅い回線(無料)と有料の高速回線の両方にそれぞれiPad, MacBookAirをつないでいます。
 
 19:30時からはサイモン・ラトル指揮ベルリンフィルのルツェルンにおける公演が動画でライブ中継されています。そして今ベルリンのKultur Radioでグスタヴォ・ドゥダメル指揮シュターツカペレ・ベルリン、ダニエルバレンボイムのピアノでブラームスのピアノ協奏曲(何とバレンボイムは一夜でブラームスのピアノ協奏曲を二曲続けて弾くのです!)が放送されています。今ベルリンフィルが休憩に入ったのでシュターツカペレのほうを聴いています。
 
 世界が注目する最高級の演奏をふたつライブで聴ける(見られる)わけです。しかし悲しいかな、ふたつを同時に聴くのは人間の体では無理です。だから私はルツェルンの公演の休憩中だけベルリンの公演(フィルハルモニーは今私のいるホテルから車で10分ぐらいで行ける距離にあります。)を聴いています。

 70歳を超えてもバレンボイムは元気です。ブラームスの協奏曲を一曲弾くだけでも消耗するのに、どこまでファイトと体力があるのでしょう!この人は音楽的に私の好みではありませんが、それでも指揮者としてだけでなく、ピアニストとしても活動をしっかり続けて来たことを私は心から賞賛しています。

 残念ながらベルリンからの放送がネットワークの障害で途切れてしまいましたので、これからまたルツェルンでのベルリンフィルの公演の後半(「火の鳥」、省略なしの全曲バージョン)を見ることにします。

 あまりにも贅沢な、いやもう倒錯した夜に心臓がバクバクいっています。日本にいると時差の関係でライブで見られませんし、録音しても途切れたり落ちたりしてしまうので、こんな環境にいるのははじめてです。

 ...などと幸せすぎる話を書いていたら、ネットワークの障害で両方の中継が途切れてしまいました。

 またオンデマンドでネットにあがったら聴くことにします。 

 おっと、今リロードしたらルツェルンのテレビのほうが復活しました。さすがに高速回線です。一昨日ザルツブルクで聴いたこの曲が私の中で蘇ってきます。