2010年2月21日日曜日

「虹と雪のバラード」

ラジオでオリンピック中継・録音を聴こうとすると放送の前にいきなり「きーみ(を?は?)」と男の声が突っ込んで来るので大変迷惑しています。NHKさん、どうにかならないものでしょうか?(笑)

冬季オリンピックの歌といえば、なんと言ってもこれ、「虹と雪のバラード」、1972年、トワ・エ・モアの演奏。

http://www.youtube.com/watch?v=RD3ucoODHLE

ちょっと聴きたくなってYouTubeを検索してみたらすぐに見つかりました。

聴いた感想は・・・「あれ?」。

子供の頃聴いたのはすごく綺麗な歌でした。しかし今聴くと音程の不安定なところを見つけたり、声がしっかりしていない(そりゃそうだ、歌謡曲の歌い方は、クラシックのリートとは違う!)気がしたりで、満足度は60%ぐらい。とても素敵な曲なのに...

30年ぐらいこの曲を聴かないでいたのですが、その間に私は自分の頭の中で曲をすっかり「理想化」していたようです。

それに声楽の端っこをちょっとかじっただけで、歌謡曲の歌い方だと物足りなく感じるようになってしまいました。これから聴ける、いや聴いて満足できる演奏はどんどん少なくなって行くのだろうなぁ、と少しがっかりしています。

ところで最近よく聴くのはこんなソプラノです。

http://www.youtube.com/watch?v=4Xkupz3uHZo

ロッテ・レーマンの歌うシューマンの「女の愛と生涯」。この録音はSP盤からの復刻版です、手元にあるのは彼女が今の私の年齢ぐらい(50代前半)の頃の録音です。やっぱり満足度が違います。

2010年2月14日日曜日

DCH:無事に聴けています。

前半のプログラムが終了し、今休憩です。

休憩時間に内田さんのインタヴューが入っています。

一回目の演奏会(ベートーヴェンピアノ協奏曲第1番)の時はたしかドイツ語で話しておられたのですが、二回目以降は英語です。

内田さんはドイツ語も英語も上手ですね。彼女の経歴から言えばドイツ語が第一外国語、英語が第二外国語なんでしょうが、どちらもわかりやすいです。英語はイギリス語です。

でも、英語でしゃべっていてもひどく感情的になるとドイツ語が飛び出してくるので笑ってしまいます。「そんなのナンセンス!」というのに、"Quatsch!"(クヴァッチュ)

DCHでは、協奏曲のある時はソリストのインタヴューが入ることが多いのですが、使用楽器の話題がよく出てきます。

今回も内田さんは自分専用のグランドピアノを運んで来たそうです。そのピアノは素晴らしく表現力のある楽器だそうで、"It travels fast "「速いスピードで(音が)飛んで行く」、などと面白い表現がたくさんありました。

あ、今ちょうどアナウンスがあったのですが、今回のコンサートはハイチの人々の支援のために寄付されるそうです。ラトル氏が英語で、内田さんが日本語で話されました。

内田さんの言葉、日本語が一番不自然な感じです。

では、後半を聴きます。

ベルリンフィルのライブが聴けそう?

例によって例のごとく(笑)、ベルリンフィルのデジタルコンサートホールのサイトにアクセス。そうしたら次の演奏会開始まで○日、○時間、○分と表示される欄が、0(ゼロ)日、0(ゼロ)時間、59分になっていました!

ということは、今日これからコンサートがあるんだ!

今日は、内田光子さんのベートーヴェン、ピアノ協奏曲全曲演奏会(全3回)の二回目にあたります。演目はリゲッティーの小品2曲にシベリウスの交響曲第二番、そして最後にベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番です。

開演は午前11時、ということは日本時間7時です。

DCHの会員になってはじめてめぐってきたライブ演奏を聴く機会です。

本当につながって、しかも途中で落ちないでしょうか?

全部聴きたいところですが、明日までに大学院のリラバスを書かないといけないのでたぶん協奏曲だけ聴くでしょう。こんな時に限って締め切りがあるものなんです。

あ~、4月からの授業どうしよう・・・教材はドイツ語だけの授業にするか日本語を入れるか?まだ決められません。もう2ヶ月ぐらい前から考えているのに...

やっぱりドイツ語オンリー?

Digital Cncert Hall

2010年2月11日木曜日

鳩山弁を奇妙に感じるわけ?

昨日の日記の続きです。

鳩山弁に私が違和感を感じるのは丁寧すぎるからではないようです。

彼が自分の使っている言葉の意味を吟味しているのかどうか問いたくなることがあるからだと思います。

たとえば、2-3日前の、

「~という十字架を負って歩く

なんて表現に私はぶっとびそうになるのです。

ご存知のように、十字架はキリスト教の象徴であり、受難そのものであります。

キリスト教徒でない人が「十字架を負う」なんて言うと意味不明です。鳩山さんは「十字架を負う」という言葉の意味を知って言っておられるのでしょうか?

重い表現をあまりにも軽く使っているのでは?

せいぜい、「重荷を負って」でよろしいのではないでしょうか?

東京工大の助手時代の鳩山さんはどんな言葉を使っていたのか知りたいところです。

2010年2月10日水曜日

私の日本語のセンスは変?

私は鳩山さんの談話をきいていると彼の言葉遣いを奇妙に感じることがあります。ことに変なのは敬語表現。

さきほどのニュースで、石川議員が民主党を離党することについて、

「出処進退は本人が<お決め>になる...」

と言っていました。

数日前には、小沢氏について、

「小沢幹事長は<ご自身で>...」

と言っていましたが、これ、日本語として正しいのでしょうか?

鳩山さんからすれば、小沢幹事長も石川議員も民主党の「身内」ですよね?石川議員はまもなく離党するのでもう身内ではなくなりますが、今は一応党員です。

身内に対して「ご自身、ご本人」とか、「お決めになる」と言うものでしょうか?

どうも鳩山さんの日本語、敬語表現に難があるように思うのですが、いかがでしょうか?

言葉尻をとらえて人をこきおろす気はないのですが、普段から言語に関する教育、研究をやっているとどうしても日本語が気になります。

malte@k2r.org

2010年2月1日月曜日

口のあけかた

次のふたつのYouTubeのデータを一回目は音を出して、二回目は「音を出さないで」みてください。

口の動きに注目してください。


(ボニージャックスの歌う「ちいさい秋」)



(テルツ少年合唱団の歌う「ちいさい秋」)


この二つを比べて私は自分がどうして日本語の歌曲をうまく歌えないかよ~くわかりました。

私の口の動きは完全に下のほう(テルツ少年合唱団の演奏)なんです。

母音をよく響かせようとするとどうしても「お」や「う」でくちびるを丸くしてしまいます。少年たちの口はかなり動いています。

ところがボニージャックスの人たちの口元がアップされた時に見ると、「うお~、口が動いていない!」

ためしにボニージャックスの人たちの口元を見ながら真似をしてみました。
とにかく口をできるだけ動かさないで歌う。

・・・できた!

歌のレッスンを受けるようになってから歌手さんの口元が気になってしかたがありません。でも私が一生懸命見ていたのはドイツ人の歌手の口元。

そ~か、日本語はこうやって歌うんだ、と納得した次第。

いつも歌の先生には、「外人さんが日本語の歌をうたっているみたいですよ」と言われていましたが、日本語の歌ではここまで口をあけないのかと知った次第。

しかし、ボニージャックスは「ちいさい秋」、2番までしか歌っていないのが残念。

比較的新しそうな録音で「おお、牧場はみどり」をどうぞ。

「おお牧場はみどり」

復職以来歌の練習ができなくなっていますが、何とかレッスンに復帰したいな。