2014年9月9日火曜日

百鬼夜行も楽しい

 今夜はジョナサン・ノット指揮、バンベルク交響楽団の演奏会に行きました。前半(うすうす予想していたのだけど、)クリスティーネ・シェーファーがキャンセルして、「4つの最後の歌」をゲニア・キューマイヤーが歌いました。その前にオルガン独奏。後半はラッヘンマンの作品。

 ラッヘンマンは昨日室内楽を聴いたばかりで、どれほどとんでもないか予想していたので、楽しめました。オケとピアノ(2台)による百鬼夜行、または音楽的騙しっこ。その話はまた別に書きます。P.L.エマールがピアノパートを弾きました。またしても途中で客が帰ってしまうという風景もありました。私は「百鬼夜行、もっとやれ!」という感じで楽しめましたが。

 ラッヘンマンの作品は楽器を本来の弾き方と異なる方法で演奏する大会みたいでした。あといつまでも耳に残るハーモニックスの音。ピアノの弦を金槌みたいなもので叩いたり、弦を直接てではじいたり、別に最新の技ではないけれど、面白かったです。

 前半のキューマイヤーの歌は何とか合格点。以前にも聴いたことのあるソプラノですが、なぜか声が前にすーっと出なくてやや非力な気がしました。以前パミーナを歌うのを聴きました。「眠りにつこうとして」の長いメリスマのところは物足りなかったです。それより、バイオリンのソロが大変美しくてうっとりしました。

 バンベルク響の演奏、短くてもいいからもう一曲伝統的なオーケストラ用の曲が欲しかったです。