2014年9月3日水曜日

物乞いされるのはなぜ?

「音楽と言語」とは直接関係ありませんが、物乞いの話です。

海外に行くと「小銭ない?」とか「お金もらえませんか?」とけっこう言われます。夫と一緒のときも言われました。海外滞在の多い皆さんはどうでしょうか?以下FBに書いた話です。

 私はザルツブルクやベルリンでよく物乞い(乞食のたぐい)にお金をせびられます。ベルリンの大聖堂の前で芝生に寝転がって電話をかけていたら、ドイツ語のできない女性が「子供がいる。お金ない、助けて。」とつたない英語でいうので、「電話中だからだめ!」と追っ払ったのに、結局どうしても離れてくれず小銭を持たせたこともあります。他にも何度かお金くれと言われました。

 今日もベルリンの新しい地下鉄路線(55号線)の誰もいない乗り場に一人で立っていたら、「1ユーロありませんか。あと5ユーロないと妻が一緒に電車に乗れないので1ユーロだけお願いできませんか。」とごく普通の決して卑しくない身なりの人に頼まれた。駅の中は他に誰もいないし、断ると怖いかもしれないので、「1ユーロ硬貨は持っていません。50セント玉ふたつならあげます。」といったら大喜びでもらって行きました。
 
 単なるたかり?

 昨日は昨日で、ベルリン空港に到着してスーツケースをワゴンにのせていたら、ドイツ語のできない外国人(ヨーロッパ域内の人だと思う)のおばさんに声をかけられ、ワゴンを借りるのはどうやればいいのかときかれて、「1ユーロ玉をここに差し込むと鎖がはずれてワゴンが動かせます」と英語で説明したら、やおら見た事のないコインをいくつか出して来て、「これでいいですか?」というので「だめです。1ユーロ硬貨が必要です。」というと、がっかりして去って行こうとしたのですが、「もしかして、ユーロを持っていないのですか?」ときいたら、「ありません。」

 仕方がないので荷物をいっぱい持った女性を放り出すわけにも行かず、「では、これをお使いください。取り出す時は・・・」と言って1ユーロ渡したのですが、これも本当かな?ただ、ユーロ玉に対していくつものコインをくれようとしたので、辞退しましたが。

 私が強そうな男だったらそんな目にあわないのだろうなと、つくづく頼りないおば(あ)さんであることを悲しく思いました。

 外国での一人旅行はやはり心細いです。あまり旅行経験がないのでなおさらです。