2012年11月18日日曜日

希望の若い指揮者

最近ブロムシュテットとゲルギエフを二日連続で聴いて、それはそれなりに良かったのですけれど、若手の指揮者でずば抜けた人っていないかなあと思っていたら、たまたまオランダの放送局のアーカイブで見つけたのが、カナダのモントリオール出身のヤニック・ネゼ=セガン(Yannick Nezet=Seguin)指揮のロッテルダム・フィルの公演。 

曲目が渋くて、ブラームスの二重協奏曲にバッハの「音楽の捧げもの」から、そして後半はブラームスの交響曲第一番。 

ネゼ=セガンはまだ30代半ばの若手ですが、イケメンというよりちょっと可愛い感じ(笑)がして好感が持てるだけでなく、けっこう大胆な音楽作りをする人のようで気に入りました。昨年ザルツブルクで「ドン・ジョヴァンニ」を振ったのもこの人。 

ブラームス二曲を聴いてみると、ドイツの伝統音楽云々というよりも、彼なりに好きなように演奏していて、テンポやディナミークもかなり激しく動くのに変な不快感がありません。ティーレマンなどが好きな人にはあわないでしょう。 

要するに私のセンスにマッチする指揮者ということなんでしょう。 

ちょうどドイツ滞在中に彼の指揮する「ドン・ジョヴァンニ」(演奏会形式で一部ライブ)が発売されたので買って帰りました。 

ダルカンジェロのドン・ジョヴァンンニ、ピザローニのレポレッロと両方ともバス歌手ですが声と表現がかなり違います。ダルカンジェロの声はジョヴァンニにはちょっと重く太すぎる気がしますが、ピザローニのレポレッロはひと昔前のフェルッチョ・フルラネット以来の最高のレポレッロという気がします。 

しばらくネゼ・セガンのブラームスとモーツアルトを楽しみたいと思います。 

2月2日にネゼ=セガン指揮のロッテルダムフィルの西宮公演があるのですが、院試やら学年末試験と重なるので行けるかどうか不明です。ブラームスの4番をやるので楽しめそうなんですけれど。 

しかし、日本にいると音楽会にはなかなか行けません。平日の夜のコンサートは授業の準備や家事(夕食を夫と母に食べさせる!)があって行けませんし、土日だと昼のコンサートから帰って大急ぎで食事の支度をするのが大変。たまに手をぬいてレトルトのスパゲッティーなんかを夫に作ってもらいますが。(笑) 

やはり音楽会は外国のホテルで昼間ゆっくりして、夕方にちょっとおめかしして出かけ、夕食はコンサートホールのビュフェで軽食をとって、終演後はまっすぐホテルに戻って寝るのが一番です。:-) 

日本にいると音楽会に行く精神的余裕がないんですよねぇ。 

あれ?若い指揮者の話から大変脱線しましたね。それにしても、ネゼ=セガンは気に入ったなぁ。 

http://concerthuis.radio4.nl/concert/1831/Zondagmiddagconcert_Rotterdams_Philharmonisch_Orkest_o.l.v._Yannick_NezetSeguin外部リンク  

(あと25日間だけ公開だそうです。)