そのアーカイブたるや、最高レベルの演奏会のライブ録音が多数入っていてびっくりしました。
ベルリンフィルのように有料ではなく、音声だけ無料で流してくれる放送局はありがたいです。
http://
その中にシューベルトの「美しい水車小屋の娘」をクリスティアン・ゲルハーアー(Christian Gerhaher)が歌っている録音がありました。
http://
この人、4-5年前に大阪で「冬の旅」を聴いた時はそれほど感動しなかったのですが(日本到着後最初の公演だったので、時差ボケなどで調子が悪かったのだと思います。)、ハイバリトンの大変美しい声ですね。普段はバス、バスバリトンの歌手を好んで聴く私ですが、高めのバリトンもなかなか素敵だと思いました。
演奏では、途中(たぶん)演奏者自身によると思われる朗読が入っていて、そのドイツ語が実にきれいです。
ドイツ人の歌手だからといって全員がとびきり上等の美しいドイツ
(ドイツ語の教材のCDやDVDの録音者は一応標準ドイツ語を話してくれるようですが、声、話し方ともに自然できれいな人は少なく、学生さんに「この人の読み方は不自然だよ。真似しないほうがいいよ。」と言うことがあります。)
う~ん、聴いていて実に’気持ちいいです。朗読も大袈裟でなく、非常に自然かつ表情豊かです。
ドイツ・リートにはオペラとまた違った美しさがあって興味が尽きることがありません。
マティアス・ゲルネが、いつもリートをやっていると苦しくなることがある、時にオペラで大声を出さないとやりきれない、というような意味のことをどこかで言っていたのを思い出しました。
リートだけを追求するのは、確かにしんどいかもしれません。ものすごい集中力を要求されますから。
う~ん、ドイツ語は美しい!この美しいことばを生涯追及したいです!
(・・・)
今「美しい水車小屋の娘」全曲を聴き終えました。暖かく深い感動がこみあげて来ました。いい演奏だった!!
ピアニストも来日時と同じ若手だと思いますが、よく歌に寄り添っていました。
久しぶりにドイツ語に感動したので、駄文を連ねてみました。