バイエルン放送交響楽団(マリス・ヤンソンス指揮)がヨーロッパ~ロシア演奏旅行を終えた。
その旅行の模様を報告したページを読んで驚いたこと --- 演奏旅行ってすごく大変なんだ!
http://www.br.de/radio/br-klassik/so-tournee-2013-fruehjahr-100.html
上記の記事によると、オケのメンバーはブリュッセル公演を終えてモスクワに向かうことになっていた。メンバーはふたつのグループに分かれて、別々の飛行機に搭乗するはずであった。
ところがいざという時になって二機のうち一機が欠航になってしまった。
半分のメンバーだけではコンサートはできない!どうやって翌日までにモスクワに行けばいいのか?
まずメンバーをいくつもの小さいグループに分割し、ブリュッセルからヨーロッパの空港を何か所も乗りかえながらモスクワに向かわせた。
「トランペット・ソロのマーティン・アンゲラーはチケットに書いてあることがほとんど理解できない。17:30までブルッセルで待機して、まずミュンヒェンに飛び、そしてそこで再び時間待ちをして乗りかえる。『モスクワ到着は夜中の3時半。それからまたバスで走る。ホテルにチェックインするのは午前5時。その上この日の夕方にはいいコンサートをやらねばならない。今はここでとにかく待つことにしよう。きっと楽しいだろうさ。』」
演奏会の様子はライブ中継され、私も前半を聴きました。後半は録音してあります。
モスクワで2日間公演した翌日はサンクト・ペテルスブルク公演。Facebookで読んだ記事によると、トラック二台に楽器を積み、メンバーのほうは無事到着したとのこと。
そしてヨーロッパ演奏旅行の最後を飾るサンクトペテルスブルク公演は、ベートーヴェンの第5交響曲とベルリオーズの「幻想交響曲」。
http://mediathek-video.br.de/B7Mediathek.html?bccode=both
上記のサイトで左上の番組検索窓に PetersburgあるいはJansonsと入れると動画が現時点ではまだ出て来ます。(Jansons in Sankt Petersburg, 04.04.2013, 22:30)
さて、サンクトペテルスブルク公演を終えたバイエルン放送響のメンバーはたぶん帰国したと思いますが、マリス・ヤンソンス先生は今度はアムステルダムで行われるコンセルトヘボウ管弦楽団の創立125周年記念の演奏会のためにアムステルダムに向かったそうです。(ご本人がFacebookに書いてました。)
演奏旅行は本当に大変ですね。世界中を行脚する指揮者には休みなんてないのでしょうね。
マリス・ヤンソンス、70歳とはとても思えない活躍ぶりです。
11月にはコンセルトヘボウ管弦楽団と一緒に日本に来るので何とかして東京公演(日本公演は東京、川崎のみ)に乗り込みたいと思っています。